人口減と生態系とヒグマ乱入

こんばんは。彩乃です。

札幌市東区の都市部にヒグマが闖入し大事件になりました。

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昔は僻地だった東区も、いまでは都会です。

Google マップ

東区や丘珠と聞いて、飛行場(札幌丘珠空港)やサツラクを思い起こす人は多いでしょうけれど、
丘珠、ヒグマと聞いて私は、明治期に起こった大惨事を思い起こして吐き気がしました。札幌市民や道民なら思い起こした人は多いでしょう。

札幌丘珠事件 - Wikipedia

北海道は植民地ですから、近代は、人も定住していなかったようなところを開発して大勢が住み着いたのです。ヒグマと戦闘して殺して人の住むところへと開発してきました。

現代には、人とヒグマの生息地の境界を明確にして、互いに棲み分けてきました。

近年はヒグマが人里に闖入する事件が目立ちます。
いまどきのヒグマは人間の恐さを学習していないからだともいわれていますが、
もしかすると、ヒグマの数も増えてきているのかもしれません。

気温が上昇して気候が変化して山林の植生や生態系が変わってしまったこともあるのかもしれません。
しかしそれだけではなくて、人が住まなくなったからかもしれません。

道内も人口は減少しています。札幌市の人口増もそろそろ終わると見込まれています。
現在は、道内人口の3分の1以上が札幌市に集中していますが、今後はさらに集中してそのうち4割に達するかもしれません。
人口減と高齢化とともに、暮らしづらいところを放棄して都会に移住する流れが進んでいるのです。

札幌市でも南区の山間の定山渓とか藤野とかのあたりではヒグマを見かけるのも普通のことでしょう。
人口が増え地価の高い頃に、都会から離れた山間にでも新興住宅地が出てきました。

もう今は、暮らしづらいところを放棄して都会に移住する動きが活発です。

しかし、人が放棄した土地が放って置いてもすぐ「自然に還る」ということはありません。
ヒグマも、果樹園や畑などの放棄地に出てきて草木をあさり、栄養過剰になり繁殖し、栽培作物の味を占めたヒグマがさらに人里に闖入してくるという事態が起こっているのではないでしょうか。

人が住んでいた土地を放棄しても、「自然には還る」わけではないのです。
ちゃんと手終いして後片付けして、もとの植生や生態系に戻さないといけないのです。

道内はもちろん、全国的に、人の放棄した荒れ地が多いように思います。
それが例えば、林業の荒廃とともに管理されなくなり荒れた山林であったり、そこで倒木や土砂崩れや洪水が起こったり、花粉を出したり、ということになっています。

人が住むのをやめるのであれば、責任をもって後片付けしないと、植生も生態系も壊れてしまい、国土が荒廃し、その罰は我々自身に返ってきます

後片付けをするのにもコストがかかります。そのコストを払える段階で撤退を決めないといけないのです。
それを、コストを払えないほど貧窮してから放棄して去って知らんぷりしてきた日本人なので、荒廃と混乱が進んでいるのです。

いまの縮小の時代には後始末もちゃんと考えないといけません
そもそも、膨張し拡大して開発をする段階でも、将来の後片付けを想定してやるべきだったのでしょうけれど。
なぜかいつまでも繁殖して人口が増え続けていくものと思い込んでいた日本人や人類は、考えを根本的に間違ってきたのでしょう。

 

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